Joy Luck Club

日記帖・雑記帖・ぼやきノート・備忘録・・・




籠池デー :: 2017/03/23(Thu)

籠池氏証人喚問っていうから今日は籠池デーになってしまった。
国会議員たちはどんな質問をして、籠池氏はどう答えるか?な~んて期待しつつラジオを聴いていたけれど、
期待外れと言うか何と言うか、籠家氏一人呼んでも埒は明かないんだよね。
自民党や公明党、維新の会の議員は籠家氏の悪行を炙りだすのに必死だけれど、
国民が本当に知りたいのは、
どうして国有地をあんなに安く売っちゃう訳?とか
どうして資金のない塚本学園に私学審議会が疑問を持ちながらOKを出しそうなところまで行けた訳?
とかとか・・・なのだ。

参議院、衆議院での証人喚問のあとに、外国特派員協会での会見まで、
籠池氏のタフさには驚いた。
質問者が多くて30分延長された外国特派員協会でのやりとりで、
中国人ジャーナリストの森友のヘイトに関する質問への籠池氏の回答には、
おいおいそれは違うよと突っ込んだけれど・・・ね。

テレビがなくてもインターネット放送で観られる環境が今日は有難かった。
TBSとインディペンデント・ウェブ・ジャーナルには感謝。

政治家に裏切られたと思っている籠池氏は大きな負債を抱えて必死なのだ。
とにかく、名前の出てきた「私人」安倍昭江やら財務省の迫田何某やら松井府知事やらを
籠池氏と同じように証人喚問すべし!と国民は思っているよ。




icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. アベ政治を許さない
  2. | trackback:0
  3. | comment:1

山城博治さんの釈放 :: 2017/03/19(Sun)

5か月間も軽罪(2000円相当の有刺鉄線切断)で拘留されていた山城博治さんが、
那覇地裁での第一回公判の後やっと釈放された。遅すぎる。
釈放が言い渡されたものの、検察が即時抗告して拘留継続となり公判があった日には釈放されなかった。
福岡高裁那覇支部が釈放を認め、翌日釈放となった。
警察権力の横暴、人権の蹂躙、市民運動の弾圧・・・すべてが安倍政権の下で堂々と行われている。
日本はもう民主主義国家ではない。

米軍紙(星条旗新聞)が日本政府のこの横暴が海外からも非難されているという記事を掲載したと、
沖縄タイムス(3月14日)で写真と共に紹介されている。
「山城議長の勾留、米軍・星条旗紙も報道 『海外に非難拡大』」(沖縄タイムス)


march12.jpg 

「STARS AND STRIPES」の記事はこちら。
人権団体のアムネスティーが山城さんを直ちに釈放することを求める声明を発表したことや、
ニューヨークで山城さんの釈放を求めてデモが行われたことにも触れているし、
防衛省に見解を求めたが返事がないことも書いてある。
日本本土の新聞が詳しく伝えないことを米軍の新聞が取り上げている、この不思議。



無罪を勝ち取るまで一緒に頑張ろう!










icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 沖縄
  2. | trackback:0
  3. | comment:0

画家たち ② :: 2017/03/18(Sat)

西洋美術館でスケーエン展を観たあとは新橋へ。
パナソニック汐留ミュージアムで「マティスとルオー展」が開かれている。
展覧会をハシゴするのが疲れるのはわかっていても、
せっかく上京したのだから・・・と、観たいものがあればハシゴするのだ、毎回。
新幹線代も時間も無駄にはせぬという、効率を考えた貧乏人根性。
昨年11月末の3つの展覧会ハシゴもそうだった。
国立劇場の人形浄瑠璃と参議院会館での「辺野古に基地はつくらせない~ 『圧殺の海』上映会」をハシゴしたり、ジョルジュ・モランディ展と戦争法案反対集会のハシゴもやったことがある。


今回の「マティスとルオー展」は二人の50年にわたる友情を示す書簡を軸に、
それぞれの作品が年代順に展示されているとても内容の濃い絵画展だ。

パリ国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室で出会った二人は、恩師のモローを敬愛し、「心が感じるもののみが永遠であり、疑いようなく確かなもの」という言葉に強い影響を受け、全く異なる画風で心が感じるものを表現していった。 二人は互いに尊敬しあい、手紙のやり取りで意見交換を続けた。(ジャクリーヌ・マンク編 「マティスとルオー 友情の手紙」)

march09.jpg


マティスもルオーもテイクには縁遠い存在だったけれど、
展示されている手紙を読みながら絵を鑑賞するという貴重な体験は、
その作品や二人の画家へ近寄る第一歩となったことは確かだ。
山梨に住んでいる時に時々足を運んだ清春白樺美術館には、
ジョルジュ・ルオー記念館という小さな礼拝堂がある。
その頃はルオーに関する知識が皆無で、ただ美術品として何となく鑑賞していただけだったけれど、
書簡集「マティスとルオー 友情の手紙」を読み進めるうちにもう一度清春美術館を訪ねたくなった。
チャンスはいつかある。

疲れたけれど言葉では表せないほど心が満たされた2017年3月15日水曜日だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新橋駅の改札前で「号外で~す」との声が聞こえた。
おっ、稲田辞任か!?
何の号外?って訊いたら、WBCの山田がどうのこうのという号外だと云う。
ナンジャラホイの糠喜びだった。
記憶になかったなどと辻褄の合わないことを繰り返すどうしようもない防衛大臣の辞任はいつだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。





  1. 美術館・博物館などなどなど
  2. | trackback:0
  3. | comment:2

画家たち ① :: 2017/03/17(Fri)

上野の西洋美術館でスケーエン展が開かれている。
東京新聞で時々特集されていた記事を読んで、一昨日出かけた。

19世紀末から20世紀初めにかけてデンマークの小さな町・スケーエンに多くの画家たちが訪れたり住み着いたりして芸術家コロニーが出来上がった。

18世紀半ばにスケーエンを訪れ滞在し、その自然に魅了されたアンデルセンが、「画家であるならこちらへいらっしゃい。ここには書くべき多くのモティーフがあり、作詞のための風景があります。」とスケーエンのことを書いている。
「スケーエン派の画家たち」より
詳しくはこちら


常設展(松方コレクション)を観て、その続きでスケーエン派の絵を鑑賞できるようになっていた。
(企画展のシャセリオー展はパス)
スケーエンと言う地名やスケーエン派というのは初めて聞いたけれど、
カタログを読んでみると興味をそそられる。

march08.jpg


小さな漁村に芸術家や詩人が集まって、その地で暮らしたり時々訪れたりしては多くの作品を創出した。
プロンドゥム・ゲストハウスは、スケーエンを一度だけ訪れたアンデルセンが滞在し、
芸術村が出来てからは芸術家たちが集う場所となった。
そのゲストハウスの娘のアンナはこの村出身のただ一人の画家となり、
後にミカエル・アンカーと結婚して、終生スケーエンでの活動を続けた。
現在、スケーエン美術館には9000点のスケーエン派の作品が所蔵されているという。

テイクの一番の目当ては、ペーダー・セヴェリン・クローの「ばら」だった。
妻のマリーが木陰で新聞を読み、その足元で犬が寝ている。
手前左にアイリスが咲き、その右手に大きく薔薇の木が描かれている。
素晴らしく大きな薔薇の木にもちろん一瞬目を奪われるのだけれど、
その薔薇とマリーや犬やアイリスや庭の若草や後ろに見える木々や屋根・・・
全体のバランスの良さがこの絵を魅力的なものにしているのだろう。
march07.jpg
(カタログより転写)

荒々しい海に出て行く漁師たちを描いたミカエル・アンカーの数枚の絵の前からも動くことが出来なかった。
漁師たちの力強さが生き生きと伝わってくる。
中でも「ボートを漕ぎ出す漁師たち」が好きだ。
右側の、長年の漁師生活で黒く硬くなった皮膚に皺がきざまれている男に焦点を合わせているかのような絵。
march10.jpg
(カタログより一部転写)

縫い物を教える母親、ダンス・パーティーのためのドレスを縫う3人の老女、
鳥の羽をむしる女、羊の毛を刈る女など村の生活を描いたアンナ・アンカーの絵も温かいし、
荒々しい海と漁師たちを描いたミカエル・アンカーの、
一転して優雅さが漂う白いドレスの女たちが浜辺を歩く「海辺の散歩」も悪くない。
たくさんの画家のそれぞれの個性で描かれたスエーケン。行ってみたい。行けたらいいな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

常設展はかなり充実したコレクションだ。初めて観た。
こんな表情をした少女たちはどうだろう。
どうしたの?
モデルなんて嫌なのに~とでも言いたそうな顔。
何だろうこの表情は。
何だかわからないけれど惹きつけられる。
どんな事情があろうが素朴な二人に惹きつけられる。
march11.jpg

テイクの好きなポール・ゴーギャンの、「海辺に立つブルターニュの少女たち」(1889年)
初めて観た絵だけれど、一目で好きになってポストカードを買った。







icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 美術館・博物館などなどなど
  2. | trackback:0
  3. | comment:0

スカイプ :: 2017/03/12(Sun)

久しぶりに獅子丸とまんまりの姿をスカイプで堪能した。(?)
まんまりの成長がすごい!
この間はこんなに喋っていなかったのに、今日はなんと「私の番!」とか「お兄ちゃんどいて!」とか、
自分を主張する言葉を発していた。
でんぐり返しをしたり、ぬいぐるみを寝かせつけたりするのも見せてくれた。
ジジババは単純に喜ぶ。
獅子丸は空手を習い始めたと言っていたな~。
ちょっと大人っぽくなったような気がするのは気のせいか?







icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 雑記
  2. | trackback:0
  3. | comment:0

AMラジオを聴かない朝 :: 2017/03/11(Sat)

7時20分ごろまでは毎朝NHKラジオを聴き流している。
昨日、一昨日くらいからじわりじわり大震災に関するコーナーやコメントが増えてきて、
あ~あという気分だったが、今日はその6年目の日と云うことで、思っていた通り特別構成だった。
絆とか花が咲くとかが苦手なので(はっきり言って嫌い)、今朝は起きた時からラジオなしで動いた。
7時20分からはいつも通りにFMのピーター・バラカンの番組を聴けばいい。

青空が広がり天気は良いけれど風が強い日だった。
思いついた時にやらなければ先延ばしになってしまうので、
ぼちぼち小さな葉が出始めた薔薇の根元にちょこっとだけオルトランをまく作業をした。
出来る限り薬は使いたくないけれど去年春先にまいておいたら、
アブラムシがほとんど発生しなかったのだ。
だからこの時期に少しだけ使うことにした。
もう少ししたら木酢液を薄めて散布して、
虫が出る時季には見つけたら手で排除するという方法で春を乗り切る。
ほんとうに春と言う季節は毎朝カーテンを開けるのが楽しみな時季だ。


毎月やっている「原発は要らない」スタンディングに3月11日だからと今日は18氏も参加した。
人の往来は極端に少ないけれど、何やってんの?と声をかけてきて色々話をする人が毎回一人二人はいる。
それで良い。




icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 反原発
  2. | trackback:0
  3. | comment:0

「『知事抹殺』の真実」 :: 2017/03/10(Fri)

一昨年、アーサー・ビナード講演会の実行委員を一緒にやった若き友・ナタネさんから、
白河で「『知事抹殺』の真実」という映画の上映会があるので行きませんか?と
お誘いのメールが2月の末に届き、3月8日の上映会に行った。
情報を拡散したら何人かの友人も参加してくれた。

march06.jpg

2006年10月、元福島県知事の佐藤栄佐久氏がでっち上げの罪で逮捕された。
世間では「知事、収賄で逮捕」として大きく報道された、あの事件だ。
今考えると悔しいが、当時は1825二人ともすっかり有罪報道に騙されていた。
政治家の贈収賄事件なんて珍しいことではないし、ああまたか、という程度の認識で、
その後のことはしばらくはよく知らないままで過ごしていた。

ご本人・佐藤栄佐久氏の著書「知事抹殺 つくられた福島県汚職事件」で
この事件の真相が明らかにされたが、
この真実をもっともっと広く知らせなければならないと、
映画監督の安孫子亘氏が、昨年、「『知事抹殺』の真実」というドキュメンタリー映画を制作した。


どんな風に事件がでっち上げられたのか。
逮捕されてからの取り調べがどんなにひどいものだったのか。
家族や部下、知人などにも検察の過酷な取り調べが及んだ。自殺者も出た。
どうして佐藤栄佐久氏を知事の座から引きずり降ろさなければならなかったのか。

佐藤栄佐久氏の弟、佐藤祐二氏は取り調べの初期の段階で、
「知事はどうして原発に反対なのか。」
「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する。」と言われたという。


2006年10月23日に逮捕され、2009年10月14日、東京高裁で有罪判決。
なんと収賄額0円で懲役2年、執行猶予4年という馬鹿げた判決だ。
最高裁に上告するも2012年10月16日最高裁が上告を棄却した。
現在、佐藤栄佐久氏は無罪を勝ち取るために各地を回って講演をしている。
無罪獲得のための何らかの応援になり得るこの映画「『知事抹殺』の真実」の上映会を各地で是非開いて欲しい。那須でも上映会を開催しようと友人たちと話して別れた。




森友疑獄で渦中の籠池氏を始めとして首相やその妻、大阪府、財務省などが新聞をにぎわせてきたが、
今日、籠池氏が理事長を退任し、森友学園の小学校設置認可の申請を取り下げたというニュースが流れた。
これで一件落着にしようとしているのではないかと疑ってもみる。
籠池氏はいかがわしい存在だが、他にも胡散臭い輩はいっぱい居るではないか。
報道は籠池氏を闇に葬って何事もなかったことにしようとする力の片棒を担いでいないか。





icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 映画
  2. | trackback:0
  3. | comment:0

気分転換 :: 2017/03/08(Wed)

森友疑獄の質疑応答の場面で、
「何をムキになっていられるんですか?」と民進党の福山議員や共産党の辰巳議員に窘められた我が首相。
観ている側が恥ずかしくて情けなくて、全く嫌になってしまう答弁が毎日続いている。
いい加減テイクも嫌気が差して気分が沈みそう。
たまには気分転換しなくっちゃやってられない。

昨日、日本酒とワインの仕入れに月井商店に行ったら、かわいい箸置きがあったので、
小物ならいっかという言い訳にもならない言い訳をして買ってしまった。
これ以上、物は増やさないぞといつも思っているのだけれど、そうそう長くも続かなくて、
ついつい買ってしまうというものもあるのだ。
march04.jpg
march03.jpg
1825のどちらが先にこの耳をかけさせてしまうのかが
目下のところ話のタネになっている。18氏が後片付け当番だけれど、
これは25が洗うように・・・なんてこともチラッと出てきたぞ。


4~5年前から気分転換したくなると出かけては、和ませてもらっているサイトがあるので、
昨晩も又、ふ~~ん、ほ~~、へェ~~すごいっ!と顔をデレデレさせて楽しませてもらった。
お勧めサイト「コスタリカ昆虫中心生活」がそれ。(最最新の記事は138回のこれ

コスタリカののっぱらや森には、名前のついていない新種の昆虫がまだまだたくさんいるのだそうで、
研究者(正式には「探検昆虫学者」)の西田賢司さんの写真(時には動画も)と愉快な説明で、
コンピューターの前に居ながら心は一気にコスタリカへ飛ぶことが出来るのよ。
何度も読んだ記事もたくさんある。
森友でしどろもどろになったりムキになったりしている首相の居る国でプンプンしているのを
虫たちが笑ってる、みたい。
march05.jpg

いっとき、アベのことを忘れて気分は軽い。


そして今朝、久しぶりに小出裕章さんの短い動画を観て、
ふむふむそっかそっかと何となくわかった気になって、二度目の気分転換。


西田賢司さんにしても小出裕章さんにしても、
自分の専門分野で、人が見ていようといまいと地道に追及している人たちは素晴らしいなぁ、と思うのだ。
テイクには何もできないから、小出裕章さんや、アフガンの砂漠に緑をよみがえらせるプロジェクトに取り組んでいる中村哲さんがいつだったか言っていたことを思い出して、小さいことでも続けることだと時どき自分を励ます。

一見何の役に立っていなさそうでも、つつがなく穏やかに平和に暮らすのが一番なのじゃないだろうか。
そうやって暮らすためには、どんな社会が必要なのかと考えながら。





icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 雑記
  2. | trackback:0
  3. | comment:0

「麦屋町昼下がり」 :: 2017/03/07(Tue)

初めての藤沢周平だ。
時代小説も若いときは結構読んでいたけれど、藤沢周平を読まなかったのはどうしてだろう。
昔テレビを観ている頃には、番組を観ているはずだが。
初めての藤沢周平は、甲状腺嚢胞の診察で大学病院に行ったとき、
待ち時間が長すぎて持参した本を読み終えてしまったので、
病院の売店にあった数少ない本の中から半ば仕方なく選んだという事情がある。


表題の「麦屋町昼下がり」の他三篇が収まっている短編集で、全て昭和六十二~四年の作品。
些細なことでつまづき禄高を減らしてしまった侍とその家族が主人公で、
「麦屋町昼下がり」は江戸詰の侍の女房が夫の留守中に密通をして義父に咎められ斬りつけられるところを、
事情を知らずにその女房を助けようと義父を斬り殺してしまった通りすがりの若い侍の話だが、
他三篇は藩主が江戸に出ている留守を預かる上層部の不正に巻き込まれたり、
とばっちりを受けたりするのが共通点。
江戸時代にも21世紀の世にも金に目の眩む似通った輩が存在するのだな~。
人間、何にも進歩していないと云うこと。
(進歩どころか更に更にひどい不正が行われている昨今ではないか。)
藤沢周平は最後には悪い輩をぎゃふんと言わせてくれるのですっきりするし、
何気なく描写される情景の中に読者が身を置いてしまいそうだ。

march01.jpg



「こおろぎ小路の白炭屋の店の中は、武家と町人、百姓の席をわけている。
(・・・・・今宵の白炭屋は混んでいた。)
 それでも重兵衛は他の店に行く気はしなかった。こおろぎ小路に飲み屋、小料理屋は数あるが、酒は白炭屋にかぎると日ごろから重兵衛は思っていた。店は汚れていて灯はうす暗く、肴もさほどのことはないがなにしろ酒がうまい。店の一角に腰をおちつけて、夏は冷、冬は熱く燗のついたのをぐっと一杯やると、世の憂さを忘れる。
 それで今夜も、何はともあれ坐る場所があってよかったと思いながら、重兵衛ははこばれて来た酒をちびりちびりとあけていた。時どき里芋とこんにゃくの煮つけ、ほっけの塩引きを焼いたのに箸をのばす。」 「三の丸広場下城どき」


う~~ん、美味しそう~。
仕事を終えて家に帰っても、男やもめの重兵衛を憐れんで本家が送り込んだ口うるさい手伝いが居るだけ。
それを逃れて今宵もこおろぎ小路の白炭屋で飲んでいる。
狭い飲み屋の薄汚い土間で、一日を終えた町人、百姓、武家が席が分れているとは言え、
ごっちゃになって肴をつまみ酒を飲んでいる情景や音や話し声を空想して、
読んでいたテイクは、昼間っから一杯呑みたくなってしまったではないか。


先日読んだ「須賀敦子の手紙」で、須賀ががん治療のために入院していた時、
藤沢周平のことをすまさんとジョエル宛てに書いている。
(須賀が入院している時、一階下の病室に入院していた藤沢は亡くなった。)

「それから 私にとってcomfort booksはどれかなあと考えていて・・・・・最近知るようになった藤沢周平の時代小説もそのなかに入れたいと思いました。最近亡くなった藤沢周平さんは、山形県のたしか鶴岡という小さな城下町に生まれた人で、その町に「海阪藩」という架空の城下町を重ねて、その中で生きる人たちを、しずかな筆致で描いた。私が最初に読んだのは 三屋清左ヱ門山日録(ミツヤセイザエモンザンジツロク)という本で、retireした武士の話です。」

と書き、「司馬遼太郎の対極にあるような作家で、宥される、といった感じが私をほっとさせてくれます。ちょうどJ.C.(ジョエル・コア)のpasta+バター+ケチャップみたいかも知れない。」と続けているのを思い出した。
よし、「三屋清左ヱ門山日録」を二冊目の藤沢周作にしよう。
自分の故郷に架空の町を重ねて小説を書いたということを知って読むと、また一味違ってくるかもしれない。
娯楽読み物ながら柔らかな空気を醸し出し、殺陣の場面や嫉妬心でさえもしみじみと描く作家だなぁ。

最後の物語「榎屋敷の春月」の主人公・田鶴が陰気で決断力のない夫を尻目に、
夫の出世に響くかもしれないけれど、黙っていられない!と、
江戸からの隠密の遣いを助け、対応をてきぱきと進めていく姿がかっこいい。
これも勧善懲悪の話だから、
幼馴みが夫の上司に賄賂を贈って出世させようと躍起になっていたことが、
裏目に出るという結末でスカッとする。


3月2日読了





icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. | trackback:0
  2. | comment:2

干し芋に夢中~ :: 2017/03/05(Sun)

気温の高い天気のいい日曜日だ。
ラジオでは天気予報師のいとうみゆきさんが、3月の終わりから4月初めの暖かさになると言っていた。
午前中2時間、薄着になってサツキの根元に溜まっている落ち葉を取り去る作業に没頭。
ちょうど2時間くらいで飽きて来る。
根こそぎ取りたいのに取りきれない笹が今年も緑の葉っぱを伸ばしてきているので、
25が落ち葉を片付けて18氏が笹を根元から切り取るという毎年恒例の連係プレー。

余りにも気持ちのいい日なのでお昼ご飯は庭で・・・。
昨晩の残りの五目稲荷だけでは物足りなかったので、干し芋も食す。
最近は丸ごと干し芋というものが出回っている。
昔から馴染んでいるのとは全く違う食感だし、とても甘くて美味しいので、
特別干し芋が好きという訳ではない25もついつい食べてしまう。
うっかりしていると子どもの頃から干し芋が好きだったという18氏が知らぬ間に食べてしまう。

栃木県産の紅ほのかの、小っちゃすぎてそのままでは売れなさそうなのを、
多分ふかして、皮をむいて、天日干ししたのだと思うのだけど、確かなことは知らない。
製造元は隣町のあの辺。
近くのスーパーの「私が作りました~地元の野菜」コーナーに置いてある。

march02.jpg

試しに買ってみるかと初めて手にしたのが2月に入った頃。
以後、なくなれば買い足すというペースなのだが、
今日の昼ごはんの足しに二人で一袋食べてしまった。
賞味期限は5月とか6月とか書いてあるので、まとめ買いしておこうかと思い始めている今日この頃。
今日、買い物に出てとりあえず二袋を確保した。ルンルン。





icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 雑記
  2. | trackback:0
  3. | comment:2

「アイヒマンを追え」 :: 2017/03/04(Sat)

いつもの映画館で今日から上映が始まった「アイヒマンを追え ナチスがもっとも畏れた男」を観た。
1週間しか上映期間がないので今日行かなければ他にチャンスがない。
アイヒマンに関する映画では「ハンナ・アーレント」を2~3年前にDVDを借りて観たことがある。
いい映画だった。


「アイヒマンを追え」は、ユダヤ人であり西ドイツの検事長であるフリッツ・バウアーがアイヒマン逮捕に執念の火を燃やし、遂にはアイヒマンの身柄を確保したという話。しかし、身柄を確保したのはイスラエルのモサドで、陰にいたバウアーの力が大きかったと云うことが明らかにされたのは、彼の死後十年もたってからだという。実際にあった話の映画化。

収容所でナチスを認めるという書類にサインをして他国に亡命し、サインを拒んだ友人は収容所で死んだという悔やんでも悔やみきれない経験がバウアーにはある。戦後、ドイツに戻り検事長まで登りつめ何万何十万人ものユダヤ人をアウシュビッツに送ったアイヒマン逮捕に一生をかける。「前後左右にある壁や天井に押しつぶされそう」と彼が表現するような(警察にも検察にも居るナチスの残党がバウアーを何とか消し去ろうと画策している )状況 の中で捜索活動をしている彼は、アイヒマンを逮捕してドイツで取り調べれば芋づる式にナチスの残党を見つけることが出来るという信念を持ち、イスラエルの諜報機関・モサドにも情報を流しあらゆる方法でアイヒマンを追い詰めていく。

結局はモサドがアルゼンチンでアイヒマンを誘拐し、イスラエルに連れ去り、イスラエルの法廷で裁判をしてそのままイスラエルで絞首刑に処してしまった。この時点でバウアーの目的は果たされることなく事件は終わってしまうのだ。

ハンナ・アーレントとは違う角度からのアイヒマン誘拐・確保事件の取り上げ方だ。ナチスの残党が戦後もノウノウと政府機関で仕事が出来たなんて知らなかった。大物は逮捕され、小物はこっそり生き延びるという図か。ま、日本でもA級戦犯が処刑されずにノウノウと総理大臣にまでなったという事実があるしね。その孫が今、森友うんたらかんたらでしどろもどろになっているのさ。

まぁまぁの映画かな。個人的には「ハンナ・アーレント」が数倍好きだ。それにしても煙草の煙にむせそうになる映画だった。









icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 映画
  2. | trackback:0
  3. | comment:0

失敗失敗ラ・ラ・ランド :: 2017/03/01(Wed)

予告編を観る限り軽く観られる明るく楽しいミュージカル映画かなという印象があったので、
「ラ・ラ・ランド」を観に行った。
アカデミー賞の6部門獲得とかいうニュースもあったのでそれなりにいい映画かもという期待を持って。

期待は完璧に裏切られて長く感じる映画だった。
お互いの夢を追って何とか実現できたね、恋愛は成就できなかったけれどという筋。
ミュージカルと云えるほど歌や踊りで物語を紡いでいくのでもない。
(ひょっとしてミュージカル映画ではないのか?テイクの勘違いだったら失礼。)
歌も踊りもうまくない。
質の良くないという意味の「いわゆるハリウッド映画」

授賞式で作品賞受賞を間違えて発表された「ムーンライト」はどういう映画だろう。
かえってそっちの方が気になる。
「ムーンライト」を観た方が良かったかもねと18氏と話しながら出てきた。

で、帰ってきて検索してみたら、
社会派映画、フロリダの黒人社会の同性愛に目覚めた少年、シングルマザー・・・
日本では4月28日に公開されるらしいので観てみるかな。
少なくともバックに流れている音楽がいい。



映画監督/俳優のマーク・デュプラスの『ムーンライト』への愛を公開書簡として発表






icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 映画
  2. | trackback:0
  3. | comment:2

「須賀敦子の手紙」 :: 2017/02/28(Tue)

須賀敦子の手紙 
1975-1997年 友人への55通
(つるとはな)



好きな、大好きなエッセイスト須賀敦子が亡くなって19年になる。テイクが彼女のエッセイを初めて読んだのは2013年のことで、亡くなってから15年ほど経っていた。

この本には、その須賀敦子がすま & ジョエル・コーンさんに宛てた手紙が納められている。須賀が夫・ペッピーノを亡くしてイタリアから日本に戻ってきたのと同じ頃に、ジョエル・コーンさんはアメリカから日本文学の勉強をしに日本に来た。須賀が慶応大学で留学生の世話をしたり相談に乗ったりする部署にいた時にジョエルさんと須賀敦子は出会った。おすまさんことすま・コーンさんと須賀敦子との出会いは73年12月に須賀が開いたパーティーに後の夫となるジョエル・コーン氏と共に参加した時だ。その後、須賀は一回りほど年下のすまさんを親友と呼ぶようになり、亡くなるまで心の支えとしていた。


february18.jpgfebruary17.jpg



すま&ジョエル・コーンさんが公開を承諾した手紙55通が写真で紹介されている。書簡の写真がとてもきれいに撮影されているので須賀敦子の文字が読む者の目にそのまま生き生きと映る。手紙の内容は近況報告などが主体で、愉快で楽しい表現もあちこちに見られ、一味違った須賀敦子に触れることができ須賀ファンとしては嬉しい。

例えば、1977年8月12日の手紙では、メダカを飼っていることを書いて、
〔たまごは、うんでしばらくしてから別の容器に入れてやらないと親たちが、もう忘れてしまって、すてきなごちそう、キャビアかナ、いくらかななんて言って食べてしまうのです。よく考えれば変な人たちです。〕と愉快な注釈を入れたり、イタリアの評論家が書いたものを翻訳していることに触れて、「・・・・バカげてむづかしく、何を訳しているのか自分にもよくわからなくて、こんなものをする気はないけれどたのまれたので仕方なくやってしまった。ずいぶんあたりまえのことを言うのに難しい言い方をする人がいるのだなァ、これは、やっぱりデカダンスではないかと言う気がしました。古典の簡潔さを求めること、簡潔な文章を書くことの勇気を持ち続けたいと思いました。」と翻訳することの苦労なども書いている。

慶応や上智大学で教えていた須賀は、面倒くさい人間関係ややる気のない学生たちの愚痴を時々すまさんにこぼした。
インテリ女にはなりたくないというようなこともこんな風に書く。「・・・・・ひょっとしたら自分は勉強をするのが好きなのではないかと突然一種の恐怖におそわれたりします。昨日一寸用があって日本橋三越へ行きましたが、地下鉄をおりたところの鏡にうつった私の顔はインテリ女みたいだったので心からぞっとして助けてくれというかんじでした。勉強してもインテリ女にならないように、ちょうど雪解けの道を水たまりをとびこえながら走って行くように、インテリという水たまりに落ちないように―――生きたいのですが。」



ジョエル・コーン氏に宛てた最後の手紙では、ガンバレとかガンバ!という言葉が嫌いだと書いている。では代わりにどう言えばいいか・・・「しっかり!」「まあ、しっかりするのね」「大丈夫よ、きっと」とかはどうだろう。「しっかり」「しっかりね」がいい、でも古い語感だ・・・混乱してきた・・・と。放射線治療中で体調はあまりよくなかった。
「もっといろいろ書きたいけど少し疲れたので今日はこれで止めます。元気でいてい下さい。たぶんこの『元気』という言葉も『つつがなく』なんて書いていた時代の人たちは身ぶるいしたに違いない。元気ということばも全体として、あまりすばらしい語でもないようにも思いますね。きりがないから、さようなら。」

この手紙の2か月後に退院し、3か月後に再入院。その半年後に69年間の人生の幕を閉じた。


青インクで書かれた丸っこい字。
親友だけに吐き出せる悩みや愚痴や独りで生きる辛さ(と言っても、彼女はそんなに弱くはない)。
そしてユーモア。
どの手紙を読んでも須賀の日常や精神状態が垣間見え、須賀敦子の人生に僅かながら入り込むことの出来る貴重な書簡集だ。何度でも読み返したくなる。

2月23日読了     








icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. | trackback:0
  2. | comment:0

「国会論戦〜珍プレー!好プレー!2017常会」 :: 2017/02/26(Sun)

先日、TBSラジオ『荻上チキ・Session-22』の2月20日放送分ををご紹介した。
今日は同じ番組『荻上チキ・Session-22』の2月24日放送分をご紹介しよう。

~ しどろもどろの大臣、怒鳴る委員長
一方で本質をついた鋭い指摘も
『国会論戦〜珍プレー!好プレー!2017常会』 ~


この様なテーマで放送された番組のゲストは法学者の木村草太氏。
国会審議の録音を聴きながら論評を加えるという方法だ。
質疑と応答の両方を流しているので国会での審議の様子がよく分る。
ニュースで流されるのは部分的なものが多いので印象が異なるが、
この様に両方をちゃんと流せば、どっちがおかしいのか一目瞭然なのだ。

「衆議院インターネット審議中継」
に行って、
カレンダーから聴きたい日にちを選んで、
聴きたい委員会を選び聴きたい議員を選べば、
関係閣僚とのやり取りがちゃんと聴けるので、
観たい番組がない時や時間がある時には観てみる価値は大いにある。
政府がいかに酷い答弁を繰り返しているのかがよく判る。


まぁそれは置いといて、
今回の番組で木村草太氏と荻上チキ氏が、
今国会での今のところのポイントを一つ一つ取り上げて意見を述べ合う構成が面白い。
これもおそらく1週間の配信だと思うのでお早めにどうぞ。




icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



>>続きを読む

  1. 自民党安倍内閣の暴走
  2. | trackback:0
  3. | comment:2

雑木林の色 :: 2017/02/25(Sat)

冬の間枯れていた雑木林が色を変え始めた。
雑木の上の方の細い枝先が、昨日よりは今日、今日よりは明日という風に
少しずつ少しずつ若緑の前の前の前の随分手前の、
わかるかわからないかくらいの小さな緑色になってきている。
3月になればもっと速度を増して林の色が春に変わっていく。
ああ~胸が苦しくなるほど嬉しい春本番前の訪れ。

朝のウォーキングから帰って家に入る前の庭徘徊が今日から始まった。






icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。



  1. 雑記
  2. | trackback:0
  3. | comment:2
次のページ