Joy Luck Club

日記帖・雑記帖・ぼやきノート・備忘録・・・




画家たち ② :: 2017/03/18(Sat)

西洋美術館でスケーエン展を観たあとは新橋へ。
パナソニック汐留ミュージアムで「マティスとルオー展」が開かれている。
展覧会をハシゴするのが疲れるのはわかっていても、
せっかく上京したのだから・・・と、観たいものがあればハシゴするのだ、毎回。
新幹線代も時間も無駄にはせぬという、効率を考えた貧乏人根性。
昨年11月末の3つの展覧会ハシゴもそうだった。
国立劇場の人形浄瑠璃と参議院会館での「辺野古に基地はつくらせない~ 『圧殺の海』上映会」をハシゴしたり、ジョルジュ・モランディ展と戦争法案反対集会のハシゴもやったことがある。


今回の「マティスとルオー展」は二人の50年にわたる友情を示す書簡を軸に、
それぞれの作品が年代順に展示されているとても内容の濃い絵画展だ。

パリ国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室で出会った二人は、恩師のモローを敬愛し、「心が感じるもののみが永遠であり、疑いようなく確かなもの」という言葉に強い影響を受け、全く異なる画風で心が感じるものを表現していった。 二人は互いに尊敬しあい、手紙のやり取りで意見交換を続けた。(ジャクリーヌ・マンク編 「マティスとルオー 友情の手紙」)

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マティスもルオーもテイクには縁遠い存在だったけれど、
展示されている手紙を読みながら絵を鑑賞するという貴重な体験は、
その作品や二人の画家へ近寄る第一歩となったことは確かだ。
山梨に住んでいる時に時々足を運んだ清春白樺美術館には、
ジョルジュ・ルオー記念館という小さな礼拝堂がある。
その頃はルオーに関する知識が皆無で、ただ美術品として何となく鑑賞していただけだったけれど、
書簡集「マティスとルオー 友情の手紙」を読み進めるうちにもう一度清春美術館を訪ねたくなった。
チャンスはいつかある。

疲れたけれど言葉では表せないほど心が満たされた2017年3月15日水曜日だった。


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新橋駅の改札前で「号外で~す」との声が聞こえた。
おっ、稲田辞任か!?
何の号外?って訊いたら、WBCの山田がどうのこうのという号外だと云う。
ナンジャラホイの糠喜びだった。
記憶になかったなどと辻褄の合わないことを繰り返すどうしようもない防衛大臣の辞任はいつだ。
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画家たち ① :: 2017/03/17(Fri)

上野の西洋美術館でスケーエン展が開かれている。
東京新聞で時々特集されていた記事を読んで、一昨日出かけた。

19世紀末から20世紀初めにかけてデンマークの小さな町・スケーエンに多くの画家たちが訪れたり住み着いたりして芸術家コロニーが出来上がった。

18世紀半ばにスケーエンを訪れ滞在し、その自然に魅了されたアンデルセンが、「画家であるならこちらへいらっしゃい。ここには書くべき多くのモティーフがあり、作詞のための風景があります。」とスケーエンのことを書いている。
「スケーエン派の画家たち」より
詳しくはこちら


常設展(松方コレクション)を観て、その続きでスケーエン派の絵を鑑賞できるようになっていた。
(企画展のシャセリオー展はパス)
スケーエンと言う地名やスケーエン派というのは初めて聞いたけれど、
カタログを読んでみると興味をそそられる。

march08.jpg


小さな漁村に芸術家や詩人が集まって、その地で暮らしたり時々訪れたりしては多くの作品を創出した。
プロンドゥム・ゲストハウスは、スケーエンを一度だけ訪れたアンデルセンが滞在し、
芸術村が出来てからは芸術家たちが集う場所となった。
そのゲストハウスの娘のアンナはこの村出身のただ一人の画家となり、
後にミカエル・アンカーと結婚して、終生スケーエンでの活動を続けた。
現在、スケーエン美術館には9000点のスケーエン派の作品が所蔵されているという。

テイクの一番の目当ては、ペーダー・セヴェリン・クローの「ばら」だった。
妻のマリーが木陰で新聞を読み、その足元で犬が寝ている。
手前左にアイリスが咲き、その右手に大きく薔薇の木が描かれている。
素晴らしく大きな薔薇の木にもちろん一瞬目を奪われるのだけれど、
その薔薇とマリーや犬やアイリスや庭の若草や後ろに見える木々や屋根・・・
全体のバランスの良さがこの絵を魅力的なものにしているのだろう。
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(カタログより転写)

荒々しい海に出て行く漁師たちを描いたミカエル・アンカーの数枚の絵の前からも動くことが出来なかった。
漁師たちの力強さが生き生きと伝わってくる。
中でも「ボートを漕ぎ出す漁師たち」が好きだ。
右側の、長年の漁師生活で黒く硬くなった皮膚に皺がきざまれている男に焦点を合わせているかのような絵。
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(カタログより一部転写)

縫い物を教える母親、ダンス・パーティーのためのドレスを縫う3人の老女、
鳥の羽をむしる女、羊の毛を刈る女など村の生活を描いたアンナ・アンカーの絵も温かいし、
荒々しい海と漁師たちを描いたミカエル・アンカーの、
一転して優雅さが漂う白いドレスの女たちが浜辺を歩く「海辺の散歩」も悪くない。
たくさんの画家のそれぞれの個性で描かれたスエーケン。行ってみたい。行けたらいいな。

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常設展はかなり充実したコレクションだ。初めて観た。
こんな表情をした少女たちはどうだろう。
どうしたの?
モデルなんて嫌なのに~とでも言いたそうな顔。
何だろうこの表情は。
何だかわからないけれど惹きつけられる。
どんな事情があろうが素朴な二人に惹きつけられる。
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テイクの好きなポール・ゴーギャンの、「海辺に立つブルターニュの少女たち」(1889年)
初めて観た絵だけれど、一目で好きになってポストカードを買った。







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絵画展のハシゴ :: 2016/12/01(Thu)

11月30日、上野に出かけて展覧会を観てきた。
数か月前から東京新聞で告知されていた「ゴッホとゴーギャン展」。
ゴッホとゴーギャンの出会い~南仏・アルルでの共同生活~二人の別れ~その後がテーマになっている。

水曜日あたりなら空いているだろうと前々から予定してあったけれど、
週日でも大行列だったと2週間ほど前の生活欄に投書があった。
並ぶのは嫌だ。
行列が出来ている展覧会は会場内でもゆっくり楽しめる訳がない。
もし行列が出来ていたら本命の「ゴッホとゴーギャン展」を諦めて、
上野の森美術館で開かれているデトロイト美術館展と
銀座のギャラリーで開かれていて30日が最終日の堀文子展に行こう。


9時半近くに上野着。
念の為にゴッホとゴーギャン展が開かれている東京都美術館に行ってみたら、
開館したばかりで行列は出来ていない!
朝早く出かけてきた甲斐があったというものだ。
堪能して11時過ぎに会場を出たらチケット売り場も会場入り口も大勢の人で溢れている。
来た時にこんな状態だったら絶対入らなかったぞ。
ああ、良かった。諦めていた展覧会を観ることが出来た。



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ゴッホとゴーギャンのそれぞれが影響を受けた画家や同時代に生きた画家たちの絵も展示されている。ゴーギャンはピサロに影響を受けて画家になったという。ゴッホがアルルに画家たちの共同体を作ろうと仲間に声をかけたが、ゴーギャンだけが誘いに応じたこと。絵に対する考え方の違いが徐々に二人の関係に亀裂をもたらし、ゴッホは精神を病み耳を切り落とし、ゴーギャンはパリにもどったこと。ゴッホはゴーギャンを心から尊敬し、ゴーギャンもゴッホへの友愛の念をもっていたこと。・・・・・オーディオガイドを借りたので作品の説明文を読む必要がなく、少し下がった所でゆっくり鑑賞できた。知識のない1825が作品を理解し楽しむには必需品だ。久々に感動した展覧会。




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「ゴッホとゴーギャン展」を観終わって気分は高揚している。頭も体も疲れた。18氏はもう動物園を見て帰ってもいいなと仰る。まぁね、それもいいけれど、すぐそこの上野の森の美術館にもついでだから行ってみようと上野公園をこっちからあっちへと歩いた。印象派から始まって時代の流れに沿って絵画が展示されている。この狭い美術館で五十数点の様々な画家の絵を鑑賞するのはちょっときつい。本来の美術館で鑑賞出来たらなあと思うけどそれは無理。会場によっては、今後どこどこ美術館展というのは避けた方がいいなと思った。ゴッホとゴーギャンの自画像もあった。一点だけあったカンディンスキーも良かった。クロード・モネの「グラジオラス」(1876年頃)が好きだ。来年は庭の白蝶草の近くにグラジオラスをたくさん植えよう。手前には背の低い可愛い花も・・・。





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こうなったらついでのついでに堀文子の絵も観てしまおうと、昼食を済ませて銀座まで足を伸ばした。小さなギャラリーで開かれている最近の作品の未発表のものを集めた個展だ。未発表のものだからか、色紙より小さなのものばかりだからか、堀文子の迫力が余り感じられなくて少し残念。テイクが初めて出会っていっぺんに堀文子を好きになった絵は「トスカーナの花野」だ。最近の画文集もあったけれど、それよりも、イタリア語も知らないのに70歳の時にトスカーナに移り住み、トスカーナ近辺の絵を3年間描き続けた時の「トスカーナのスケッチ帳」という本を選んで購入した。「トスカーナの花野」も載っている。

「たった一人でぶどう畑やオリーヴの丘に座り 
スケッチにあけくれた私だけの貴重な時間。
なりゆきに逆らわぬ
生命の柔軟さを学ぶことの出来たトスカーナの暮らしは、
私にもう一つのこの世を見せてくれたと思う。」

NHK Eテレの「こころの時代」
~堀 文子『シリーズ、私の戦後70年・今、あの日々を思う』~
を書き起こしているブログを見つけた。堀文子の人生と生き方がよくわかる内容だ。





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