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連載第43回「人生の失敗」  :: 2018/08/22(Wed)

一ヶ月ほど前に届いたカタログハウス発行の「通販生活 2018 盛夏号」の198頁。今号の「人生の失敗」でインタビューされているのは、秘書給与流用の詐欺容疑で逮捕され、控訴を途中で取り下げて1年2ヶ月服役した作家・元民主党衆議院議員の山本譲司さんだ。「梟通信~ホンの戯言」の8月19日付の記事で彼の書いた「刑務所にしか居場所がない人たち」という何とも切ない題名の本が紹介されていた。

ああ、と思って、興味深い内容のインタビュー記事を読み直してみた。
インタビュアーは、ジャーナリストの溝口 敦 (みぞぐち あつし)氏。
2018august_18.jpg


~以下、インタビュー半ばまでの抜粋~

控訴審で争えば執行猶予がつくのが「相場」のはずなのになぜ取り下げたのか。

-自分の秘書が2回目の衆院選直前に相手陣営に寝返り秘書給与流用の件をリークしたことで、自分の人格や生き方が否定された気がした。いつもトップ当選だったし、昔から自信家の部類だったし、順風満帆でやって来てどこかに驕ったところがあったのかも知れないと思った。逮捕は自分の人生に対する警鐘じゃないかと思った。

流用疑惑が報じられた後も衆院選に出馬し圧勝したが、法を犯したのに後ろ暗い気持ちで4年間やっていけるのか、当選したからと言ってどんな顔をして議員をやればいいのか悩んだ。子供が出来たこともきっかけで、「罪を認めて刑務所に入った父親であることを子どもにちゃんと説明したい」と思った。



服役時の日記を基に出版した「獄窓記」が新潮ドキュメント賞を受賞し、テレビドラマ化もされた。

―刑務所に入って驚いた。国会議員時代、偉そうに福祉の問題を論じてはいたが、実際は福祉の現実も世の中の現実もまるで見えていなかったことに気づかされた。まだ悪名高き「監獄法」(明治41年制定)の時代で、一挙手一投足、目の動きまで監視され、毎日怒鳴りつけられる。「自分は悪い人間」という考えが染みついてしまい、出所後のことを考えても「もう社会に出ても自分の居場所はないだろう」と恐怖心すら湧いてくる。


(身体・知的障害者の他に認知症の高齢者や難病を患った受刑者がいる)寮内工場の「指導補助」として、排泄をまともにできない人の大便を素手で処理し、身体に障害のある人をおぶって移動させるなど同囚仲間の面倒を非常によくみたことで、累進処遇制度のもと順調に昇進していった。自分の自信になることはなかったか。

―昇進よりもあの寮内工場に配置されたことが、本当に僥倖だと思っている。得難い体験と勉強をさせてもらったから。あそこに行かなければその後の人生がどうなっていたかわからない。


山本さんの出所後、「監獄法」が「受刑者処遇法」に改められた(2006年)。法律が変わってからは、刑務所内での信書の検閲や体罰はなくなったか。入所の際には肛門の中まで調べられる。人権はないがしろで、名前ではなく番号で呼ばれ、私語は禁止。世界的に見て日本は極端ではないか。

―不完全な所はあるがかなり改善されてきていると思う。それでもメンタル面でネガティブにならざるを得ない。厳しく管理すればするほど、更正するどころか社会性を失わせ、再犯しやすくしているだけ。突き詰めていくと「この国の為政者の考え方」に行き着く。カツカツの予算で運営されている刑務所ではがんじがらめの管理をするしかない。



・・・などとインタビューは続くのだが、この先は「刑務所しか居場所がない人たち」で著された内容と重なっているだろう。服役経験のある身体・知的障害者が出所しても行き場所がない現実、現在の日本では高齢者の再犯率がものすごく高くなっている事実。障害のある受刑者や高齢受刑者は、そのほとんどが差別や虐待を受けた結果、受刑者となり果ててしまっている。是非ともその現実を多くの人に知って貰いたいと思って「刑務所しか居場所がない人たち」を書いたと云う。

そして、「山本さんにとって刑務所での生活は何だったか?」という問いに対して「人生の学校」だと答える。「国会4年、都議会8年、大学4年だけど、刑務所での1年2ヶ月が一番学べたような気がする。」と。


山本譲司さんには「獄窓記」「続 獄窓記」「累犯障害者」「刑務所しか居場所がない人たち」などノンフィクションの他に、「覚醒」「螺旋階段」「エンディングノート」などの小説もあるそうだ。




icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
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  1. 雑記
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comment

物事をまっすぐにみて真っ直ぐに考え抜く、こんな人がよくも代議士になっていたとおもいます。
まだあきらめるのは早いですね。
  1. 2018/08/22(Wed) 22:57:14 |
  2. URL |
  3. 佐平次 #-
  4. [ 編集 ]

∮佐平次さん
悪いことをしたと反省し実刑を受け、子どもに説明できるような生き方を選択した・・・他の代議士にも見習わせたいものです。甘利とか小渕とか、次期安倍政権で復活すると噂されているような人たちには尚更です。
  1. 2018/08/23(Thu) 16:21:31 |
  2. URL |
  3. テイク25 #NNZ72WTo
  4. [ 編集 ]

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