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日記帖・雑記帖・ぼやきノート・備忘録・・・




「第七官界彷徨」 :: 2019/01/09(Wed)

【 尾崎 翠 (おさき みどり)】
1896年鳥取県生まれ。
女学校時代に「文章世界」へ投稿を始める。
故郷で代用教員となった後、上京。
日本女子大在学中、「無風帯から」を発表。
同大学を中退後、文学に専念し、
「アップルパイの午後」「第七官界彷徨」などを発表。
1932年、病のため帰郷、その後創作の筆を絶つ。
戦後は一時行商をしていた。
69年、「第七官界彷徨」が再発見された後も執筆を固辞。
71年死去。



2019january_03.jpg
今まで名前さえ知らなかった作家・尾崎翠。
その尾崎翠の「第七官界彷徨」が漫画化されて昨年遅くに出版された。「のぞゑのぶひさ」という友人の夫の作品で、漫画家を夫に持つと大変なのよ、と言いながら近しい友人たちを本屋に連れて行って宣伝していた。以前話題になった「神聖喜劇」とは全く印象の異なる画風だ。地元の本屋「那須ブックセンター」にもいち早く置かれた。テイクと「のぞゑ妻」の共通の友人・Mさんが購入し、「漫画と言っていいのかどうか迷うような素敵な本よ、ただ高いのよ・・・」という。その夫のIさんが「漫画本と言うより画集と言う感じ」と言葉を添えた。Mさんが近いうちに貸してあげると言ってくれたけれど、待ちきれない。どんな本なのかとブックセンターへ見に行ったものの中身が見られないようになっている。でも、表紙は素敵だ。帯に描かれた絵にも興味をそそられた。153頁のしっかりとした装丁。我慢が出来ずにえ~ぃ買っちゃえ!と3700円を払って購入したのが12月の初めだったか・・・。

掴みどころがないと言えばないし、ふわふわと漂ってその世界に入り込んでしまうような何だか不思議な話だ。18はよくわからん!と読後感想を述べていた。25はよくわからんながらも嫌いじゃない世界だなと思った。この作風はクセになりそうなのだ。のぞゑ妻も原作を読むとやっぱり不思議な感じで惹きこまれる、他の作品も読みたくなるよと言っていた。

【 第七官界彷徨 】
主人公・小野町子は兄の一助、二助、いとこの三五郎の炊事係りとして上京する。

「私はひとつ、人間の第七官に
ひびくような詩を書いてやりましょう
そして部厚なノオトが一冊たまった時には
誰かいちばん第七官の発達した
先生のところに郵便で送ろうと
思っていたのである」


始まりから不思議な言葉が出て来る。
「第七官」って何だ?
町子も知らない。

「人間の第七官というのが
どんな形のものかすこしも
知らなかったのである
それで、私が詩を書くのには
まず第七官というのの
定義を見つけなければ
ならない次第であった」


不思議な空気が漂う中に滑稽な場面があったり、
よくわからないながらも愉快な状況になったりもする。
一助は精神科医、二助は卒業論文の為の蘚の研究を進めている。
三五郎は音楽受験生。

心ひそかに詩人を目指している町子と彼らとの
ひとつ屋根の下での生活が始まるのだが・・・。

「よほど遠い過去のこと
秋から冬にかけての短い期間を
私は、変な家庭の一員としてすごした
そしてそのあいだに
私は恋をしたようである」


2019january_02.jpg





icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

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