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Joy Luck Club

日記帖・雑記帖・ぼやきノート・備忘録・・・




消化不良 :: 2019/04/23(Tue)

那須地域には原発事故後、福島県から避難してきている人たちがいる。すぐそこが県境なので福島から買い物やら観光で那須を訪れる人もたくさんいる。1825も福島県白河市のコミネス文化ホールには時々出かけるお隣さん同士なのだ。

東京電力福島第一原発事故が起きて撒き散らされた放射性物質はもちろん那須地域にも降り注いだ。すぐに立ち上がった市民グループ「那須 希望の砦」は放射線量測定を始めて、数年前に解散したもののメンバーだった人たちは今も定期的に定点測量を続けている。「まだ消えてないのよね」と会う度にその活動をしている友人が嘆く。

一方、「福島の人はいいわよね。補償金を貰って楽な生活をしているでしょ。」とか「福島ナンバー、いわきナンバーや郡山ナンバーの車って高級車が多いよね。大金を貰ったからなのよ。」とか、まことしやかに口から口へ伝わっているのを耳にすることもある。嫌な気分になる。とても不愉快だ。

震災後、2012年3月に石巻でバザーで被災した人たちと交流する会に参加した。2014年3月、南相馬へ三泊二日四日で出かけて仮設住宅で暮らしている人たちのお話を聞く会というのに参加した。昨年4月には楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、南相馬市、浪江町、飯舘村などをバスで巡って事故から7年経った原発災害被災地の現状を視てきた。

南相馬では、津波に襲われた地域や2011年3月11日の朝、駅に自転車を置いて出かけたまま学校から帰ることができなかった小高地区の高校生たちの何十台もの自転車を目にして、放射能が飛び散った為に家に戻れない現実をまざまざと突きつけられた気がした。

仮設住宅に住む人々のサロンとなっている集会所でお茶を飲みながらお喋りをした時、80才を過ぎた男性が人生の終わりにこんな思いをしなければならないなんて考えてもいなかった・・・とため息をつくように言った言葉に何も返せなかった。

早く家に戻りたいのに放射能に汚染されてしまって帰れない。好きで補償金を貰って仕事をせずに暮らしている訳じゃない。狭い仮設住宅で暮らすことがどんなに辛いことか。長い間続けてきた農作業もできないし、牛の世話もできない。今までの生活を失って大金を手にするのが幸せである訳がない。そんなことに思いが及ばない人がいる。

住んでいた地域や村によって賠償される額が異なる。避難する人、残る人。裁判に訴える人、訴えない人。どうしてあそこがうちより多額の賠償金を貰うんだ、故郷を捨てて勝手に避難したのにどうして生活補助金が出るんだ・・・。「敵」は東京電力と日本政府なのに、被害者同士でいがみあう。

住民同士の分断は「敵」がうまく作りだしているのだと思っていた。「敵」に分断させられているのだと考えていた。

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一昨日、「分断から共生へ ~ 福島原発事故を事例として」という講演を聞いてきた。
配布資料には
「今日のテーマは
脳の情報処理の仕組みから・・・ 
➢なぜ、福島は分断するのかを明らかにする
➢解決策を探る」
と書かれている。
講師は脳神経科学を研究し博士号を持つフリーランスの脳神経科学者・伊藤浩志さん。脳科学からの視点で分断を考えると云う事なのだろう。(「フリーランスの」脳神経科学者って?)
資料は面白そうな項目でいっぱいだ。興味津々で聴いていたのだけれど、難しい。テイクには難し過ぎる。

内容が濃すぎるのに次から次へどんどん進んでいくのでついていけない。専門用語や専門家の意見や指摘のそれぞれがどう繋がるのかが理解できない。資料に書かれている脳科学上のテーマは興味深いのに、だから何?分断はどこから来るの?がよくわからないのだ。

子どものことを考えると不安で心配で仕方がないのに放射能の「ほ」の字も口にできないコミュニティー。情報を交換し合いたいのにそんな話をすると白い目で見られるコミュニティー。避難しようと訴える妻とその必要はないという夫。避難を決める若夫婦とそれを止めたい親たち。そんな分断があちこちで起こっていた。考え過ぎだと非難されるのは子どもを産む性の女。「同じ経験をしたお互いが理解し合えないのは、何故?」の答えが中々出て来ない。

うぅ~わからん。誤解、科学、リスクの見積もりの行き違いを利用して権力者たちがうまく被災者を分断させたのじゃないかとやっぱり考えてしまうテイクは偏屈者か。

そんな感じの消化不良で未だにすっきりしない。
長々と書いた今日のブログが何を言いたいのかわからないのはその為だ、としておこう。




icon九条守れ

さいたま市の女性の句。
教育委員会は公民館報への掲載を拒否しています。


その他にも「9条」取り扱い拒否が様々な形で広がっています。

「九条俳句」市民応援団ができました。


  1. 雑感
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温暖化防止で二酸化炭素を回収するシステムを開発、それを動かすエネルギーが必要、それよりも二酸化炭素の排出を減らすために、、NHKが原発誘導を始めましたね。
  1. 2019/04/24(Wed) 10:21:41 |
  2. URL |
  3. 佐平次 #-
  4. [ 編集 ]

∮佐平次さん
NHKの原発誘導は政府のお先棒を担いで始まったのでしょう。
原発の過酷事故を経験し、未だに原因究明もされず、事故の検証さえ終わっていない国が「安全性、経済性に優れた原子炉の開発」を国連に脱炭素化の長期戦略として提出するだなんて、信じられないことですね。
  1. 2019/04/24(Wed) 14:17:58 |
  2. URL |
  3. テイク25 #NNZ72WTo
  4. [ 編集 ]

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